デジタルサイネージの良さですが、電子的に作成した内容をディスプレイに映し出すという性質上、内容さえしっかりと作成しておけば、1台のディスプレイに映すものをいろいろな意味で自由に変更しやすいという点が最大のものです。今までの看板やポスターでは、全体を貼り換えるとか取り換えるといったことでもしない限り、自由に内容を変更することは容易でないというか、特にごく短時間で次々と変えるといったことはまず想定さえされていないことでした。ですが、デジタルサイネージであれば、テレビ画面でCMを見るとか、タブレットで動画を見るといった行動を想像してもらえばすぐに分かるとおり、内容を容易に変更したり更新したりできるのです。もちろん静止画ではなく動画となると、作成にそれなりの労力やコストがかかることは否定しません。
ですが静止画を利用する場合であっても、スライドショーのように一定時間ごとに内容を変更するだけでもデジタルサイネージの価値は十分にあると言えます。全体として多くの内容量を知らせることができるわけですし、画面が変わるのはそれだけで人目を引く要素にもなるからです。また、一部を修正したり手直ししたりすることも、いわばプレゼン資料をパソコン上で修正するのと似たようなもので、比較的容易です。従来の看板であれば、一部だけの修正であっても結局は全体を取り換えるか、さもなければあまり見映えの良くない状態で上書きするしかないケースが多いでしょう。